JR西日本は5日、山陰本線の余部鉄橋について、8月12日から新しい橋りょうで運行することを発表した。現在の橋りょうは7月17日から撤去される。
新しい余部鉄橋への変更にあたっては、まず現在の橋りょうが撤去され、新たな橋りょうを横移動などしながら架設が行われる。そのため、7月17日から山陰本線の香住~浜坂間で列車が運休し、バスによる代行輸送が実施される予定。新しい橋りょうは、透明なアクリル板の防風壁もついたコンクリート製で、8月12日から使用される。
余部鉄橋は、山陰本線の鎧~餘部間にある長さ310メートル、高さ41メートルの橋りょう。末広がり状の架台に橋げたを乗せた「トレッスル橋」として、1912年に現在の赤い橋が完成した。日本最大規模のトレッスル橋や鉄道車両を、山や海もからめて撮影できる場所として、鉄道ファンにも人気のスポットとなっていた。