JR東日本と東京急行電鉄は20日、交通乗車機能の「Suica」「PASMO」と身分証が1枚になったICカードを、相互に提供することを発表した。
身分証機能を備えたSuicaやPASMOは、表面が学生証や社員証、裏面が定期券などの交通乗車機能になっている。これまでJR東日本はSuica、東京急行電鉄はPASMOで提供してきた。しかし、Suicaでは、JR東日本などのSuicaエリアを含む定期しか購入できず、PASMOでは、私鉄や地下鉄のPASMOエリアを含む定期しか購入できない問題があった。そのため、両社の学生証や社員証にかかわるシステムを統一し、1つの学校や企業がSuicaとPASMOの両方を利用できるようにした。所属する学生や社員は自分の利用経路にあわせて、SuicaかPASMOのどちらかを選ぶことができる。
相互提供は、提携のシステム会社が一元的に管理し、カード発行にかかわるJR東日本と東京急行電鉄への情報連携等を行うという。サービスの開始は2011年2月の予定。