近畿日本鉄道は、近鉄奈良線の八戸ノ里駅~瓢箪山駅間の下り線を、30日に高架線に切り替える。
近鉄奈良線の立体交差化は、大阪府の都市計画事業として1992年度から進められてきた。5月30日の早朝に下り線の八戸ノ里駅~瓢箪山駅間(約3.3キロ)が高架化され、若江岩田駅、河内花園駅、東花園駅の3駅で高架駅舎の使用が開始される。八戸ノ里駅から河内花園駅までの区間は、地上線の北側に高架橋を建設する「別線方式」、河内花園駅の東側から瓢箪山駅までの区間は、地上線をいったん南側に設置した仮線に移動させて、もとの地上線の場所に高架橋を建設する「仮線方式」で建設された。仮線方式により建設された東花園駅の高架駅舎は、仮駅として現在営業している地上駅舎より東に約180メートル移動され、もとの駅舎の位置に戻ることになる。
この下り線の高架化により、交差している9箇所の踏切遮断時間が減少し、交通渋滞の緩和が見込まれている。上り線は2013年中に高架線に切り替える予定。