京浜急行電鉄は7日、5月16日に実施するダイヤ改正の内容を発表した。羽田空港方面の列車が充実し、新たに「エアポート急行」の種別も登場する。
ダイヤ改正は、京急蒲田駅付近の上り線の高架が16日に完成するのにあわせて実施される。高架化により、単線となっていた京急蒲田駅付近の空港線が複線となり、ダイヤ上の制限が大幅に解消する。新ダイヤでは、昼間時に品川駅と羽田空港駅を結ぶ「エアポート快特」が、現行の40分間隔から20分間隔に改められ、途中駅はノンストップとなる。新しい種別として「エアポート急行」が登場。品川方面と横浜方面から羽田空港駅への直通運転が実施され、横浜方面は昼間時などに20分間隔で運転される。エアポート急行の運転開始により、京急川崎駅で実施されている空港線の直通列車と本線の列車との連結や切り離し作業は、夜間をのぞいて廃止される。このほか、快特が金沢八景駅に停車するようになり、逗子線や金沢シーサイドラインへの乗り換えの利便性が向上する。
京浜急行電鉄は、エアポート急行の新設にあわせ、羽田空港駅や新逗子駅、仲木戸駅の硬券乗車券3枚をセットにした記念乗車券を、5月16日に発売する。京急線各駅などで発売され、1セット1500円で合計3000部限定。
今回のダイヤ改正の発表は、4月22日に公式Webサイトに一度掲載されたもののすぐに削除され、新ダイヤ実施9日前の5月7日に改めて発表されるという異例の事態となった。新ダイヤではエアポート快特が京急蒲田駅を通過することになったため、地元の大田区では対策本部を設置し、「一時たりとも京急蒲田駅が通過駅となることには反対」と抗議声明を発表している。