長野電鉄は3日、特急「成田エクスプレス」としてJR東日本が使用していた253系車両を、来春から長野電鉄の長野線で運行させると発表した。
JR東日本の253系は、新型のE259系の導入に伴って、成田エクスプレスからの引退が決定。徐々に新型車両への置き換えが進んでおり、今月末で完全に引退する。長野電鉄は、JR東日本からこの253系の3両編成2本を購入した。今後はワンマン運転仕様に改造し、来春から長野と湯田中間を結ぶ特急列車として運行する計画だという。253系車両の導入により、特急で使用されていた2000系車両は廃車となる。長野~湯田中間では、元小田急電鉄のロマンスカー「ゆけむり」による「A特急」と、2000系車両による「B特急」が運転されており、特急料金は100円(小児50円)となっている。
JR東日本の253系は1990年に登場。2002年にも増備が行われたが、今年の6月30日で成田エクスプレスからの引退が決定している。JR東日本の千葉支社や横浜支社、八王子支社、大宮支社では引退を記念した入場券を限定発売する。千葉支社では、6月30日の朝10時から成田駅で1000セットを発売。1セット1000円で、1人3セットまで。