JR東日本は、駅設備の実験をおこなうための施設「Smart Station実験棟」を同社の研究開発センター内に新設し、7月上旬に使用を開始する。
Smart Station実験棟は、新しい駅づくりに向けた技術やアイディアを検証するための施設として新設される。乗客の動線が検証できるよう、施設内部には、模擬コンコース、ホーム、車両、改札機、可動式天井など、実際の駅に近い設備が再現される。また、営業中の駅や試験室では実施できない実験が継続的におこなえるよう、新しい装置などの設置や撤去がしやすい構造となっている。今後は、移動支援のためのロボットの活用や駅空間を快適に保つセンサー技術、自然風を活用した冷暖房など、「安全・安心な駅」「利便・快適な駅」「環境にやさしい駅」という3つのテーマに沿って研究開発がおこなわれる予定。
新しい実験棟は、3階建てで、延べ床面積は約1530平方メートル。さいたま市にあるJR東日本研究開発センター内に今月完成し、7月上旬からさまざまな実験に使用される。