JR四国は21日、経費削減の一環として今秋新たに29駅を無人化すると発表した。
今回の無人駅化は、JR四国では1991年以来19年ぶり。対象となるのは、1日の売り上げが約10万円以下で、駅係員の雇用形態が契約社員となっている駅。徳島県では学駅や大歩危駅などの12駅、香川県では鴨川駅などの6駅、愛媛県では伊予長浜駅などの5駅、高知県では土佐久礼駅などの6駅で、あわせて29駅にのぼる。同社では、高速道路の割引などにより厳しい経営状態が続いており、駅の無人化によって年間5000万円の経費削減を見込む。
四国では松山道と高知道の一部で、今月28日に高速道路無料化の社会実験がスタートする。JR四国は2009年から編成車両の減車やワンマン運転列車の増加などの対策を行っているが、今後の収益状況によっては、さらに駅の無人化が広がる可能性がある。