大阪市交通局は2日、大阪市営地下鉄を「PiTaPa」で利用した場合の料金を引き下げることを明らかにした。今年10月からは、月の利用回数が1回でも普通運賃の1割引きで利用できる。
関西の私鉄が導入しているICカード乗車券「PiTaPa」は後払い方式で、月の利用回数や利用額などに応じて割引制度がある。大阪市交通局では、1か月間の利用額の合計に応じて自動的に割り引く「利用額割引」を導入しており、これまでは毎月1日から月末までの合計額が1000円を超えた場合に割引料金を適用していた。しかし今年10月からは、利用額に関係なく一律で割り引きが適用され、大阪市営地下鉄やバス、ニュートラムが1回の乗車でも1割引きで利用できるようになる。また、学生は、現行の5パーセント引きから2割引きへ割引率が引き上げられ、値下がりする。
大阪市交通局は、PiTaPaでの利用額割引制度を設けている一方で、有効期限のない磁気回数カードを発売額の1割のプレミアムをつけて発売しており、利用頻度の少ない乗客は磁気カードを利用することが多い。同局はこの割引率の変更により、「回数カードよりPiTaPaご利用の方がゼッタイお得」(公式Webサイト)としている。
なお、相互利用できるICカード乗車券「ICOCA」では、決済方式が異なるため、同地下鉄を利用した場合でもPiTaPaの割り引きは受けられない。