JR東日本は22日、土休日に利用できる企画乗車券「ウィークエンドパス」について、新たに10社の私鉄路線を乗車可能エリアに追加することを発表した。
ウィークエンドパスは、首都圏や南東北、上信越エリアが、連続する土休日の2日間に乗り放題となる企画乗車券。現在発売されている9月末までの設定分は、私鉄に乗車できるのが、伊豆急行線、北越急行線、会津鉄道線(西若松~会津田島間)の3社線だけだった。10月以降は新たに10社の私鉄路線が加わり、南東北エリアと上信越エリアのほとんどの私鉄路線が、ウィークエンドパスの対象区間となる。新たに加わる路線は、阿武隈急行線、上田電鉄線、鹿島臨海鉄道線、しなの鉄道線、長野電鉄線、ひたちなか海浜鉄道線、福島交通線、富士急行線、松本電気鉄道線、山形鉄道線。
10社線の追加に伴って値上がりするが、値上げ額は大人用で200円。新しい発売額は大人用が8700円、小児用が2600円となる。また、信州デスティネーションキャンペーンに合わせ、年内の期間限定で「大人の休日倶楽部会員」用が5500円で設定される。新しいエリアでの利用期間は、10月2日から来年3月27日までの土休日と、11月20日から同23日までと12月23日から同26日までの期間となっている。
ウィークエンドパスは在来線の普通列車にしか乗車できないが、「青春18きっぷ」と違い、特急券を追加で購入すれば差額で新幹線や特急に乗れるのが特徴。今回のエリア拡大で、ウィークエンドパスを利用して地方の私鉄に乗車する人が増えそうだ。