JR九州とNEXCO西日本は、高速道路の大規模工事による渋滞を緩和するため、共同で告知キャンペーンを実施している。両社の共同での取り組みは初めて。
九州自動車道の向佐野橋(福岡県太宰府市)で、9月1日から大規模なリフレッシュ工事が実施される。12月中旬の工事終了までの間、車線規制による渋滞が予測されることから、JR九州とNEXCO西日本が、テレビCMやポスターを利用して公共交通機関である鉄道の利用を広く呼びかけることにした。テレビCMは両社がそれぞれ15秒ずつ制作し、連続して放送されている。先に、NEXCO西日本が向佐野橋の工事内容を伝え、続けて、JR九州が渋滞を避けるためJR列車の利用を促す流れになっている。放送期間は9月末まで。また、両社が共同で制作しポスターは、NEXCO西日本の各サービスエリアやパーキングエリア、JR九州の福岡や佐賀地区の列車の車内で、8月下旬から9月下旬まで掲出する。
昨年以降、高速道路における割引制度の導入や無料化などにより、高速道路へのライバル意識を高めている鉄道会社。今回、高速道路の渋滞を緩和するという目的において、鉄道会社のJR九州と高速道路会社のNEXCO西日本で初となる取り組みが実現した。