JR東日本は13日、12月4日に開業する、東北新幹線の八戸~新青森間にかかわる特急料金を国土交通大臣に認可申請したことを発表した。あわせて、301キロ以上で均一としてきたグリーン料金の上限を、701キロ以上に変更することを明らかにした。
認可申請中の東京~新青森間の特急料金は、大人の通常期指定席の場合、6500円。運賃と料金の合計は1万6370円となる。現在の同区間と比較すると、在来線よりルートが改善されることや列車の乗り継ぎが減る分、運賃と料金があわせて520円安くなる。
また、701キロ以上のグリーン料金が新たに設定されることになった。701キロ以上の料金は5000円。JR東日本の特急列車でのグリーン料金は現在、成田エクスプレスをのぞいて、100キロまで1000円、200キロまで2000円、300キロまで3000円で、301キロ以上は何キロでも4000円となっている。今回の東北新幹線の延伸で、東京~新青森間が713.7キロと長距離になることにあわせて、上限が改められることになった。なお、301キロから700キロまでの場合のグリーン料金はこれまで通り4000円。東北新幹線で東京発の場合、新しい終点の新青森まで乗車した場合にのみ700キロを超える計算になる。
JR東日本のグリーン料金は、九州以外のJR他社と比べて安く設定されている。例えば、東海道新幹線(JR東海)の東京~新大阪間である552.6キロのグリーン料金は5150円、山陽新幹線(JR西日本)の新大阪~博多間である622.3キロは同6300円となっているが、JR東日本におきかえた場合、両区間はいずれも4000円で利用できることになる。