JR四国は17日、2000系特急気動車の車内をリニューアルすることを発表した。座席、床、デッキのデザインを変更するほか、トイレの一部を洋式に変更する。
リニューアル後の2000系は、床のデザインが木目調となり、グリーン車の座席は「重厚で華のあるデザイン」に、普通車の座席は「明るく華やかなデザイン」となる。また、これまでN2000系の一部をのぞいてすべて和式だったトイレのうち、グリーン車に近いトイレが洋式に変更され、ベビーシートも設置される。一部は和式として残るが、壁面や便器が更新される。リニューアルの対象車両は、2000系とN2000系特急気動車のうち、先頭車の計50両。JR四国では、今年度に7両、来年度以降に43両のリニューアルを計画している。
2000系は、世界初の制御付自然振子式の特急気動車として、1989年に登場した。曲線でも高速走行を可能としているのが特徴で、予讃線の「しおかぜ号」や土讃線の「南風号」などの特急列車で使用されている。