JR東日本は24日、東北新幹線の延伸開業にともなう12月4日のダイヤ改正内容を発表した。
東北新幹線関連では、先日発表された「はやて」のダイヤに接続する在来線特急列車のダイヤが公表された。北海道と本州を結ぶ「スーパー白鳥」と「白鳥」は、新青森駅発の約半分の列車が、乗り換え時間が8~10分と、新幹線とスムーズに接続する。「はやて」の運転本数が増えることもあり、東京駅の始発列車での函館駅到着時刻は、現在は13時14分着(東京駅は6時56分発)だが、12月からの新ダイヤでは12時22分着(同6時28分発)と、52分早くなる。弘前方面は、これまで八戸~青森・弘前間で運転してきた特急「つがる」が、青森~秋田間に運転区間を変更し、一部が「はやて」に接続する。「つがる」の運転区間変更に伴い、青森~秋田間で運転してきた特急「かもしか」の名称は廃止となる。
料金面では、新幹線と在来線の乗継割引の対象駅として、新青森駅と青森駅が設定される。新幹線で新青森駅に到着し、青森駅に移動して、青森駅から特急列車に乗車した場合も乗継割引の対象となる。なお、これまでの八戸駅や、寝台列車への乗り継ぎは割引対象から外れる。新青森~青森間のみ乗車する場合の特例として、乗車券のみで特急列車の自由席にも乗車できるよう便宜が図られる。また、新たに開業する八戸~新青森間は、全列車が「はやて」のため全席指定となるが、ほかの全席指定列車のみの区間と同様に「特定特急券」が設定され、自由席特急券の金額で発売される。
在来線では、JR東日本が2008年から強化している「東京メガループ」(武蔵野線・京葉線・南武線・横浜線)の利便性が向上。武蔵野線からの大宮駅への直通列車が新設され、武蔵野線の東エリアで「しもうさ号」、同西エリアで「むさしの号」の運転が開始される。また、南武線では来春、日中に快速列車の運転がスタートする。