JR九州とJR西日本は20日、山陽新幹線と九州新幹線を直通する最速列車の名称に「みずほ」を採用することを発表した。
山陽新幹線と九州新幹線の直通列車の名称には「さくら」を使用することが決定していたが、「さくら」より停車駅の少ない「みずほ」を、朝と夕方にあわせて1日4往復運転することにした。新大阪~鹿児島中央間のうち、山陽新幹線(新大阪~博多間)内は「のぞみ」停車駅の新神戸、岡山、広島、小倉、博多のみに停車し、九州新幹線(博多~鹿児島中央間)内は熊本にのみ停車する。「みずほ」の所要時間は、新大阪~熊本間が2時間59分、新大阪~鹿児島中央間が3時間45分。山陽・九州新幹線の直通列車は1時間に1本程度運転し、「みずほ」が運転しない時間帯は「さくら」が運転する。
「みずほ」の名のつく列車は、1961年に特急「はやぶさ」を補完する夜行特急として東京~熊本間に登場、1994年に廃止された。来年3月12日の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業で、17年ぶりに復活することになる。なお、「はやぶさ」は来春、東北新幹線の最速列車として、2年ぶりに復活する。