西武鉄道の多摩川線で運行している旧101系車両が、11月9日に引退する。
旧101系は、1969年の西武秩父線用の開業にあわせて登場した。急こう配に対応した主電動機や抑速ブレーキを備えているのが特徴で、1976年までに278両が製造された。西武線のほとんどの路線で活躍したが、新型車両の登場で引退が進み、ワンマン運転用に改造された編成のみが多摩川線で残っていた。その多摩川線でも、今年に入って四季のラッピングを施した新101系への変更が進められ、最後まで残った旧101系の1編成(223号編成)が今月9日で運転を終了することになった。多摩川線用の新101系は白色に塗装されているため、黄色の旧101系の引退により、多摩川線から黄色の車両がなくなる。
西武鉄道は今月3日から、引退を記念して、旧101系車両に「ありがとう黄色い電車」「さよなら黄色い電車」の文字を記したヘッドマークをつけて運転している。旧101系の運転予定時刻は、同社の公式サイトで掲載している。