鉄道コム

新幹線はやぶさ 先頭車の特別料金は1万円

2010年11月11日(木)22時15分

「はやぶさ」用E5系車両
「はやぶさ」用E5系車両

JR東日本は11日、東北新幹線で新たに運行する「はやぶさ」の運転開始日と運転ダイヤ、料金体系を発表した。「はやぶさ」の先頭車両にファーストクラスとして導入される「グランクラス」の料金は、東京~新青森間で1万円となり、グリーン車の2倍の額となることが明らかになった。

東北新幹線「はやぶさ」の営業運転開始日は、2011年3月5日(土)。高速走行に対応した新型のE5系が使用され、現行の「はやて」(時速275キロ)より速い、最高時速300キロで運転する。東京~新青森間の最速所要時間は3時間10分で、それまでより10分短縮する。下り列車では、朝8時台と9時台に東京発新青森行きを、夜21時台に東京発仙台行きを設定。上り列車は、早朝6時台に新青森発東京行きと仙台発東京行きを、夕方18時台に新青森発東京行きを設定する。なお、「はやて」の運転本数は今年12月のダイヤ改正時から変更しない。

「はやぶさ」では、東海道新幹線の「のぞみ」のように、特別の特急料金が設定されることになった。東北新幹線はこれまでどの列車でも同一料金だったが、「はやぶさ」に乗車する場合は通常の料金に比べて、東京~仙台間で300円、東京~新青森間で500円、高くなる。「はやぶさ」は、全区間が全車指定席で運転し、「はやて」も引き続き全指定席で運転する。

「はやぶさ」で使用するE5系の目玉、ファーストクラス車両「グランクラス」の料金も発表された。通常の運賃や特急料金とは別に必要となる料金は、東京~仙台間が9000円、東京~新青森間が1万円。全区間を通じて、グリーン車の料金の5000円増しの設定となった。「グランクラス」は、10両のうちの先頭1両に専用で設けられ、定員はグリーン車の約3分の1の18席。

上野~青森間で現在運行中の寝台特急「あけぼの」と比較すると、最上クラスのA寝台個室「シングルデラックス」を利用した場合、運賃と料金の合計額は2万7000円、新幹線「はやぶさ」の「グランクラス」で東京~新青森間を利用した場合は、同2万6360円で、金額はほぼかわらない。ただ、新幹線では約3時間だが、寝台列車では約13時間の旅となる。

2010年11月11日(木)22時15分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。