JR西日本は17日、女性専用車両の設定時間と曜日を拡大し、土休日を含めた全時間帯で実施することを発表した。
JR西日本では、JR京都線やJR神戸線、大阪環状線などの近畿エリアで、通勤型車両で運行するほとんどの列車において、女性専用車両を設定している。現在は平日のみで、時間帯も始発から9時までと17時から21時までと、ラッシュ時間帯のみに限定しているが、来年4月をめどに、ラッシュ時間帯以外にも拡大し、全曜日の終日で実施することにした。
また、近畿6府県警察が発行する「事件・事故等目撃カード」を、同社が増刷のうえで京阪神近郊エリアの駅係員や車掌に配布し、警察との情報連携の強化をはかる。
近畿エリアでは、阪急京都線や大阪市交通局御堂筋線が平日の終日、北神急行電鉄や神戸市交通局などが休日を含めた終日で、女性専用車両を設定している。他路線での実施状況も、JR西日本が設定時間の拡大に踏み切った背景にあると見られる。