JR東日本は7日、常磐線の特急列車に、新型のE657系を導入すると発表した。
E657系は10両編成で、2012年春に営業運転を開始する。先頭車とグリーン車に、揺れを抑える「フルアクティブサスペンション」を導入するほか、「WiMAX」によるインターネット接続環境を提供する。E657系の運行区間は、 常磐線の上野~いわき間。最高時速は、既存特急車両と同じ130キロとなる。あわせて16編成を導入し、2012年秋以降の上野発着の特急列車は、臨時をのぞいてすべてE657系に置き換わる。
常磐線の特急は、651系による「スーパーひたち」と、E653系による「フレッシュひたち」が運転している。このうち、E653系の「フレッシュひたち」は今後名称を変更し、いわき~仙台間の特急列車として使用される。
2012年春以降、常磐線の特急はいわき駅で分断されるダイヤとなり、現在3~4往復ある上野~仙台間の直通特急列車が廃止となる。JR東日本は、いわき駅で同一ホームで乗り換えができるように配慮するとしている。