京阪電鉄は、現在建設中の中之島線について、今年10月19日(日)に開業予定と発表した。中之島線は、大阪市北区の中之島駅~同市中央区の天満橋駅間の約2.9kmを結び、京阪本線と直通運転する。
中之島線の開業に伴い、中之島と出町柳(京都)を結ぶ快速急行を新設する。快速急行は、1時間に2本を運転し、中之島~京橋間の各駅・守口市・寝屋川市・香里園・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条(10/19に四条から改称)・三条に停車する。なお、淀屋橋~出町柳間の特急は、1時間に4本の運転とする(平日データイム)。
中之島線の運賃は、京阪電鉄の普通旅客運賃に加えて「加算運賃」を適用し、中之島~出町柳駅間を530円とする。ただし、新たに開業する大江橋駅となにわ橋駅は、それぞれ淀屋橋駅と北浜駅に近接しているため、”天満橋より東側の各駅”から”大江橋駅またはなにわ橋駅”間を乗車する場合、隣接する”淀屋橋駅または北浜駅”と同額で利用できるようにする。また、定期券はそれぞれを同一の駅とみなし、どちらの駅でも乗降可能とする。※淀屋橋駅=大江橋駅、北浜駅=なにわ橋駅。
車両は、3000系新型車両を6編成導入する(現在の3000系は8000系に編入)。新型3000型は、1列+2列配置の転換クロスシートを採用するほか、扉上に液晶ディスプレイ表示器を設置する。これにあわせ、京阪電鉄は、新たな「京阪ブランド」確立のためのイメージ改革の一環として、京阪線(本線・中之島線・交野線・宇治線・鴨東線)の全車両のカラーリングを一新する。各分類や変更点は下記の通り。
(1)2ドア・クロスシートの特急用車両-京阪特急の伝統色である黄色と赤色を残しながら反転。
(2)3ドア・セミクロスシートの中之島直通優等車両-水都大阪をイメージした紺色をメーンカラーに採用。
(3)3ドア・ロングシートの一般車両-京阪電車の伝統色である緑色を残しながら下半分に白色。
特急車両・一般車両ともに、カラーリングの変更は約50年ぶりとなる。