ICカード乗車券を発行するJR、大手私鉄、公営交通の各社局は20日、各交通ICカードの相互利用の実現に向けて、検討を始めたことを発表した。2013年春のサービス開始をめざす。
相互利用サービスを計画しているのは、「Kitaca」、「PASMO」、「Suica」、「manaca(マナカ)」、「TOICA」、「PiTaPa」、「ICOCA」、「はやかけん」、「nimoca」、「SUGOCA」のあわせて10カード。なお、中小私鉄が独自に発行するICカードは対象になっていない。
各カードの相互利用が実現すれば、日本で流通している大部分の交通ICカードは、1枚でJR、大手私鉄、地下鉄がそのまま利用できるようになる。JRではすでに、JR東日本、JR東海、JR西日本の3社が相互利用を実施しており、来春にはJR九州も追加になるなど、1枚で利用できるエリアが拡大している。それに対し私鉄のICカードは、各エリア内の私鉄と沿線を運行するJR会社としか相互利用できないものが多いため、他社のJRエリアに持ち込んだ利用者の混乱を招いていた。