JRグループは、2011年3月12日にダイヤ改正を実施する。本記事では最終回として、JR四国の特急や東海道・山陽新幹線の改正内容などを紹介する。
JR四国では、朝の時間帯の特急列車を充実させる。予讃線では5時台に松山発宇和島行き「宇和海」を、土讃線では5時台に高知発高松行き「しまんと」、7時台に中村発高知行きの「あしずり」を、高徳線では9時台に高松発徳島行き「うずしお」を、1本ずつ増発する。また、土讃線では毎日運転の臨時特急「あしずり」を朝と夜に1本ずつ運転する。
JR四国の普通列車では、土讃線の琴平~土佐山田間の一部列車を1000型に置き換え、琴平~阿波池田間ではほとんどが1000型の運転になる。また鳴門線では、池谷~鳴門間で1500型に置き換え、同区間の半数以上の列車が新型車両の運転になる。
今回のダイヤ改正で禁煙化がさらに進む。JR四国では、特急列車の車内に設置している喫煙ルームを廃止する。これでJRの在来線の特急は、寝台列車をのぞいて全列車が全面禁煙になる。また、東海道・山陽新幹線では、16両編成の700系と300系の3号車を禁煙車に、8両編成の700系の2号車を禁煙車にする。これにより、「のぞみ」と「ひかり」の自由席は全列車が禁煙となる。
そのほか、東海道新幹線では、N700系の運転を増発し、定期列車の約9割がN700系となる。山陽新幹線では、2011年度中に100系が廃止に。ダイヤ改正以降の100系は、4両編成がなくなり、岡山~博多間で6両編成のみが運転する。また、ひかりレールスターの「サイレンスカー」は廃止となる。
在来線では、JR東海が、平日の朝に快速「みえ」を1往復増発。平日と土休日ともに全列車を4両編成による運転とし、指定席を増やす。JR東日本では、南武線で日中に快速列車の運転を開始する。