JRグループの旅客各社は6日、年末年始の利用状況を発表した。各社とも前年を上回る結果だった。集計の対象期間は、2010年12月28日~2011年1月5日。ピークは、おおむね12月30日と1月3日だった。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線が約334万人(前年比約106%)、東海道新幹線が約292万人(前年比約107%)、山陽新幹線が約146万人(同108%)、九州新幹線が約10万人(同124%)と、各社とも前年を5%以上上回った。昨年12月に開業した東北新幹線の八戸~新青森間では、前年の在来線特急と比べて利用が18%が増え、新幹線開業の効果をあらわした。山陽新幹線の「こだま」は、継続して割引きっぷが設定されており、前年と比べて29%伸びた。
在来線の特急列車では、JR東日本エリアの主要線区が約81万人(前年比約100%)、JR西日本エリアが約82万人(同104%)、JR九州の主要3線区が約57万人(同120%)、JR四国エリアの主要4線区が約37万人(同105%)、JR北海道の主要4線区が約33万人(同102%)、JR東海エリアが約18万人(同103%)と、ほとんどの線区で前年を上回った。前年を大きく下回ったのは、「さざなみ」などの内房線(JR東日本)で、前年比68%だった。内房線は、昨夏シーズンでも2割減となっており、利用者が低迷している。また、山陰地方の大雪で運転見合わせが続いた影響で、「スーパーおき」は前年比83%だった。
近距離の普通列車では、首都圏を含むJR東日本エリアで前年比103%、名古屋圏を含むJR東海エリアで同103%、JR西日本の近畿圏で同102%、JR北海道の札幌圏では同99%だった。