南海電気鉄道は17日、特急「サザン」用の12000系車両2編成を導入することを発表した。
12000系は4両編成で、今年秋ごろから難波~和歌山市・和歌山港間の特急「サザン」の座席指定車両として運行する。シャープの空中除菌技術「プラズマクラスター」を車両に搭載し、ウイルスの作用を抑えてカビ菌などを分解、除去できるようにする。また、座席幅を拡幅し、座席近くにAC電源も設置する。車体のデザインは、「ミナミへ新しい波を起こす」をコンセプトに、ブルーとオレンジを使い波をイメージしたものとする。
特急サザンは、自由席車両4両を連結した8両編成で運転している。現在の座席指定車両は特急形の10000系で、自由席車両には通勤形の7000系や7100系が使用されている。座席指定車両に乗車するには指定券の500円が必要だが、自由席車両の特別料金は不要。新型の12000系は、現在の10000系に代わる車両となる。