近畿日本鉄道は15日、南大阪線と吉野線の26000系特急用車両「さくらライナー」をリニューアルし、4月2日から運転すると発表した。
リニューアルでは、4両編成のうち1両を特別車両料金が必要な「デラックスカー」に変更する。デラックスカーは、荷物棚や仕切扉に吉野産の木材や和紙を採用。一般車両は、現在と同様に「さくらの花びら」をイメージした座席とし、床や壁は木目調にする。外観は、もえぎ色からさくら色に変更し、より愛称にふさわしい色とする。全席禁煙にして喫煙室を設置するほか、車いす対応の多目的トイレを設置するなどの変更をおこなう。
4月2日に全2編成のうち1編成が運転を開始し、残りの1編成も今秋にリニューアルが完了する予定。総工事費は約4億円。
26000系「さくらライナー」は、大阪阿部野橋~吉野間の観光輸送用として1990年に登場。同区間を約1時間15分で結んでいる。