鉄道コム

JR西も運行本数削減へ、部品工場被災で

2011年3月23日(水)18時14分

JR西日本は23日、同社管内の在来線列車の運行本数を、4月2日以降に削減すると発表した。東日本大震災で車両部品メーカーの工場が被災し、車両が運行できなくなる可能性があるという。

特急列車では、381系や183系車両を使用している「くろしお」「スーパーくろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「やくも」が影響する。臨時列車の運転を取り止め、定期列車では両数を短くする。

普通列車では、103系や113系、205系、221系、415系などを使用している列車が影響。京阪神エリアの大阪環状線、大和路線、湖西線などのほか、金沢、和歌山、福知山、岡山、広島エリアにおいて、データイムの運行本数を2~5割削減する。なお、通の勤時間帯は、当面は削減しない計画。

特急列車は4月2日から、京阪神エリアの普通列車は4月11日から、それ以外のエリアの普通列車は4月2日から、本数を減らす。

このたびの震災で、車両のモーター部品「直流電動機ブラシ」を製造している茨城県日立市の工場などが被災。定期的な部品交換が必要なため、部品の調達ができない場合、運行ができなくなる。対象となる車両は、JR西日本の在来線車両の約半数(2300両)にのぼる。同社では、代替の部品調達を模索しているが、現時点ではめどが立っていない。最も早い車両では、4月下旬から運転することができず、さらに本数や両数を減らす検討もしているという。

首都圏の鉄道会社では現在、電力事情から、列車本数の削減を実施している。

2011年3月23日(水)18時28分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。