JR東海は29日、東海道新幹線に限って、旅行中に切符を紛失した乗客に対して救済策を講じることを発表した。
これまで切符を紛失した場合は、現物が出てこない限り、再度同額での支払いが必要だった。4月1日からは、いったん同額を支払う必要はあるが、JR東海がクレジットカードの利用票をもとに調査。後日確認がとれれば、現物が出てこなかった場合でも、多く払った分が乗客に返金される。
対象となるのは、東海道新幹線の指定席かグリーン席をクレジットカードで購入し、新幹線の改札内で紛失した場合。購入時に渡される「クレジットカード利用票」が必要となる。乗車券と特急券の両方が対象だが、回数券や企画乗車券は除かれる。また、東海道新幹線以外のJR東海の在来線、他社の新幹線や在来線はこれまで通りとなる。
新幹線では切符が高額になるだけに、新幹線の自動改札で切符を取り忘れたり、車内の座席近くにうっかり置き忘れたりした場合の今回の救済措置は、大きなサービス向上といえる。