JR東海は26日、御殿場線と身延線の踏切の配電を改良すると発表した。夏季に実施が見込まれる東京電力の計画停電に向けた対策で、運休を減らす。
静岡県東部や神奈川県、山梨県を走る御殿場線と身延線は、東京電力のエリア内にあり、計画停電により列車が運休する影響が出ていた。電車の走行自体は自社の変電所を経由しているため可能だったが、沿線の踏切は一般家庭と同じ配電網から使用しているため、停電中は踏切が使用できず運休していた。
JR東海は3億円を投じて、計画停電中でも踏切が使用できるように自社の配電線を敷設し、電車と同じ変電所から電力を使用できるようにする。また、一部の踏切にはバッテリーを増強し、長時間の停電でもバッテリーで稼働できるように改良する。
対象の区間は、御殿場線の足柄~御殿場間と、身延線の西富士宮~身延間。7月か8月には稼働する予定だという。