JR東海は30日、東海道新幹線700系の置き換え用として「N700A」(N700系1000番代)を導入すると発表した。
N700Aは、新しいブレーキ装置「中央締結ブレーキディスク」を採用して摩擦熱によるディスクの変形を抑え、安定したブレーキを可能とするほか、「台車振動検知システム」を搭載し、全台車の状態を運転台で把握できるようにする。また、「定速走行装置」を搭載し、一定の速度を保って走行できる装置を加える。名称につく「A」は「Advanced」の略。
N700Aは、2012年度に6編成、2013年度に7編成を投入予定で、費用は約660億円。700系車両の置き換えにより、2013年度の投入後は、同社の新幹線車両の約7割がN700系タイプになるという。
現在東海道新幹線で走行している車両は、N700系、700系、300系の3種類。旧型の300系は順次廃車が進んでおり、残っている編成はわずか。700系の置き換えの開始も決まり、現役の300系がより貴重な存在となりそうだ。