阪神電気鉄道は8日、甲子園駅をリニューアルすると発表した。ホームを拡幅し、新たにエレベーターを設置する。
甲子園駅は、阪神甲子園球場の最寄り駅で乗降客数が多い一方、ホームの幅や駅構内の通路が狭く、エレベーターなどのバリアフリー設備が不足している問題を抱えていた。これらの問題を解決するため、今年秋から約5年かけて、大規模なリニューアルに着手することにした。
新しい甲子園駅は、降車専用ホームを下り線のみにして1面を減らし、ほかの3つのホームの幅を広げて安全性を高める。また改札とホームを結ぶ通路も1か所増やして合計3か所とし、コンコースも広げて、混雑を緩和させる。各ホームにはエレベーターを新設し、多機能トイレも整備する。
ホーム中央部には、白球や高校球児のユニフォームの「白色」をイメージした大屋根を設置する。
工事費は54億円。このうち、国と地方公共団体が5分の1ずつ負担する。