関東の鉄道会社局における新しい節電計画が決まり、JR東日本が24日から特別ダイヤで運転するのを皮切りに、遅くとも7月1日から各社で新ダイヤがスタートする。
経済産業省が出した今夏の電力使用制限令では、鉄道会社に12時から15時までの間において15パーセントの電力を削減するよう求めており、新たにJR東日本が15の路線で、12~15時に本数を1~4割削減する特別ダイヤを導入する。
一方、これまでも節電ダイヤを実施してきた私鉄では、電力ピーク時は現在の運転割合とするものの、平日のピーク時以外の時間や土休日は、通常ダイヤに戻す対応をとる。公共交通機関である鉄道は、12~15時以外の時間帯では電力削減の対象から外れたからだ。これを受けて列車内の冷房を通常に戻す会社も多く、東京メトロなど私鉄の半数以上の会社が、例年通りの温度設定で冷房を入れる。
夏季の新しい節電施策は、JR東日本が24日から、都営浅草線と京成電鉄、東武鉄道の一部をのぞく路線が27日から、その他の路線が7月1日から実施する。
朝や夕方のラッシュ時間帯は、各路線ともほぼ通常通りの本数で運転される。