JR西日本は14日、定例社長会見において、JR京都線とJR神戸線内の3駅に折り返し設備を新設することを発表した。
新たな折り返し設備は、尼崎駅、吹田駅、灘駅に設置し、輸送障害が発生した際に運転を見合わせる区間を最小限にする。整備時期は、尼崎駅が2012年1月、吹田駅が同2月、灘駅が同3月の予定。これまで人身事故などでJR京都線とJR神戸線全線にわたって運転を見合わせていた場合でも、新しい折り返し設備の活用により、京都~大阪間、大阪~三ノ宮間、三ノ宮~姫路間の輸送が確保しやすくなる。
同社によると、今後例えばJR京都線の京都~吹田間で輸送障害が発生した場合、JR神戸線内の列車は、吹田駅で普通と快速電車が、大阪駅で新快速電車がそれぞれ折り返し、JR神戸線内(大阪~姫路間)では日中の通常本数で運転できるという。