JR西日本の225系電車と、JR西日本とJR九州が共同開発した山陽・九州新幹線用のN700系7000番代と8000番代が3日、2011年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。
JR西日本の225系は、近畿地区の新型車両として昨年12月から投入されている車両で、JR京都線やJR神戸線など向けの0番代が9月末時点で16編成、阪和線向けの5000番代が同25編成が在籍している。今回のグッドデザイン賞では、225系の「安全性への配慮が徹底している」ことが評価された。急ブレーキなどの際にとっさに吊手や手すりをつかめるよう色や形状を工夫しつつ、通常時は目障りになりにくいようデザインが配慮されていることも評価された。
JR西日本のN700系7000番代とJR九州のN700系8000番代は、山陽・九州新幹線の直通運転が可能な車両として今年3月から運転しているもので、9月末時点で7000番代が14編成、8000番代が10編成在籍している。同車両では、客室内で日本の伝統工芸的な素材を多く用いているほか、指定席で2列+2列シート、女性専用のトイレやパウダールームを導入。これまでのビジネス利用向けのN700系をベースとする一方で、リゾート指向の利用客に対応したつくりとなっていることに対し、「新たな魅力が引き出されている」と評価された。
このほか、JRシステムなどが開発した、縦型配置の大画面タッチパネル式自動券売機も、同賞を受賞した。