JR東日本仙台支社は15日、小牛田経由の石巻発仙台行き快速列車を、12月1日から運転すると発表した。
石巻~仙台間は仙石線の1本の列車で結ばれていたが、震災により矢本~高城町間が不通となっており、途中で途切れる形となっている。不通区間ではバスによる代行輸送が行われているが、所要時間や乗り換え回数が増えるため、時間によっては小牛田駅(石巻線・東北本線)を経由する方が利便性が高いこともある。
12月1日から新たに走る直通の快速列車は、朝の通勤・通学利用者向けに、平日に1本を設定。石巻を6時43分に発車し、仙台までノンストップで運転する。仙台着は7時59分。現在のダイヤでほぼ同時刻に同区間を乗車する場合、小牛田駅を経由する場合は仙台駅8時21分着(石巻駅6時52分発)、仙石線の代行バスを使用した場合は仙台駅8時37分着(石巻駅6時47分発)で、現在と比べて13~34分、所要時間が短縮される。本来は小牛田経由で乗車すると運賃が高くなるが、通常の仙石線の運賃で乗車できる。
夕ラッシュ時間帯の直通列車の運転も検討しているという。