JR東海は17日、飯田線の119系が今春限りで引退することを発表した。引退にあわせて、記念乗車券や団体臨時列車の運転などがおこなわれる。
119系は、飯田線の路線特性に合わせた直流電車として、1983年にデビュー。計57両が製造され、飯田線を中心に活躍している。昨年11月以降、他線区で余剰となった213系や313系へ置き換えが進んでおり、今春をもってその置き換えが完了することになった。119系は他のJR会社で使用されておらず、このまま廃車となれば同形式は消滅する。
119系の引退を記念して、JR東海は3月10日(土)から同31日(土)まで、「ありがとう119ウィークス」を開催する。期間中には、豊橋駅で「ありがとう119系記念乗車券(硬券)」を10日から発売(3570円、5000セット限定)するほか、団体専用列車「ありがとう119記念号」を10日と11日に運転する。団体臨時列車は、デビュー当時の塗装に戻された青地に白いラインのE4編成を使用し、「ありがとう119」のヘッドマークを掲出する。団体臨時列車の運転区間と時刻は、飯田12時55分発、伊那市14時29分着。飯田駅ではデビュー色と現行色の119系が並ぶ予定。団体列車の乗車には、ジェイアール東海ツアーズが募集するツアーへの申し込みが必要となる。