近畿日本鉄道は20日、3月20日に全線でダイヤ改正を実施すると発表した。代表列車「名阪特急」は、全列車に途中停車駅が設定され、ノンストップ列車はなくなる。
今回のダイヤ改正では、各線の利用者数の減少にあわせて運転本数が減り、列車の種別や停車駅の見直しが行われる。この10年ほどでは近鉄で最大の本数削減で、約4.5パーセントの列車が減少することになる。
特急列車では、大阪難波~近鉄名古屋間を結ぶ「名阪特急」において、全列車が津駅に停車するようになり、鶴橋~近鉄名古屋間の「ノンストップ特急」列車が消滅。京都~橿原神宮前・近鉄奈良間では併結運転がはじまり、京都~大和西大寺間で特急列車の本数が減る。このほか各区間で、特急列車の停車駅の増加、運転区間の変更、列車の削減が行われる。
一般列車では、大阪線で恩智~安堂間に停車する区間準急が新設されるほか、名古屋線で近鉄名古屋~富吉間の準急の一部が削減されるなど、一部路線をのぞく全線で、停車駅の追加や運転区間の変更、列車の削減などが行われる。