JRグループは10日、特定のエリアを周遊できる乗車券「周遊きっぷ」について、4月から対象ゾーン(エリア)を半数以下に減らすことを発表した。
3月末をもって設定を終了するのは、あわせて19のゾーン。JR北海道のエリアでは「北海道(10日間用)」「札幌近郊」の2つのゾーンが廃止となり、残るのは「北海道(5日間用)」「札幌・道東」「札幌・道北」「札幌・道央」「札幌・道南」の4つのゾーンに。JR東海のエリアでは唯一の「飛騨・奥飛騨」が廃止となり全廃に。JR西日本のエリアでは「加賀・能登」や「広島・宮島」などの11のゾーンが廃止となり、「京阪神」ゾーンのみに。JR四国のエリアでは「高松・松山」「徳島・室戸・高知」が廃止となり、「四万十・宇和海」と「四国」ゾーンのみに。JR九州のエリアでは「熊本」「宮崎」「鹿児島」などが廃止となり、残るのは「九州」「福岡」「長崎・佐賀」「大分」の4つのゾーンのみとなる。JR東日本エリアでの変更はなく、唯一となっている「東京」ゾーンが残る。
JRグループは一部ゾーンの廃止について、「お客様のご利用状況を踏まえた」結果としている。
周遊きっぷは、国鉄時代に設定された「ワイド・ミニ周遊券」や「一般・グリーン周遊券」にかわり、1998年から発売されている周遊券。自由周遊区間のゾーン券は、往復に使用する乗車券とセットにすることで購入できる。ゾーン券は当初67のエリアで設定されていたが、2002年10月に半減。一部ゾーンの増設もあったが、現在は32か所の設定となっており、4月以降は13か所のみとなる。