JR東日本は6日、東急車輌の継承後の新会社について、商号を「株式会社 総合車両製作所」に決定したことを発表した。
総合車両製作所は、東急車輌製造のうちの鉄道車両製造事業を、JR東日本が継承する新会社。東急車輌は現在、東京急行電鉄の完全子会社だが、JR東日本が株式を取得し、4月2日からJR東日本の完全子会社となる。新会社の英語名は「Japan Transport Engineering Company」で、略称は「J-TREC」(ジェイトレック)。
東急車輌とJR東日本は縁が深く、E2系、E3系などの新幹線、E26系「カシオペア」、E233系通勤・近郊形など、JR東日本の車両を東急車輌が数多く納入している。JR東日本が経営権取得に至った背景には、そうした過去の実績に加え、東急車輛の技術力と製造能力をJR東日本グループに取り込み、新津車両製作所との相乗効果を期待している点などがある。