JR東日本は18日、BRT(バス高速輸送システム)での仮復旧を進めている気仙沼線について、8月に専用道の一部を開業させ、バスの運行を始めると発表した。
気仙沼線は、東日本大震災の影響で柳津~気仙沼間(55.3キロ)が不通になっており、現在同区間で、他社の路線バスによる振替輸送が行われている。JR東日本では同区間について、BRTによる仮復旧をめざしており、今年5月から本吉~気仙沼間で工事を進めている。そのうちの陸前階上~最知間(2.1キロ)のBRT専用道がこのたび完成したことを受け、8月20日から運行を始めることにした。
新たに運行する区間は、不通となっている柳津~気仙沼間の全区間で、専用道が未完成の区間は一般道を走行する。運行開始にあわせ、陸前階上駅と本吉駅は駅舎の改良、最知駅は駅舎整備をそれぞれ行うほか、運行状況を確認できるロケーションシステムも導入する。
JR東日本は、今後専用道の区間を増やし、年内にBRTとして正式に開業させる予定。