三江線活性化協議会とJR西日本米子支社は24日、三江線で社会実験を行うと発表した。三江線沿線にバスを走らせて増便とし、三江線の利用促進につなげる。
社会実験の実施区間は、三江線の全区間(江津~三次間、108.1キロ)で、期間は、10月1日(月)~12月31日(月)の3か月間。現状の鉄道ダイヤの間に、バスによる運行を加えることで、現行の約1.7倍の運行本数とする。バスは、鉄道運賃と同じ運賃で、JRの乗車券、定期券が利用できる。所要時間(最短)は、江津~浜原間で、列車が105分に対しバスが93分、口羽~三次間では、列車が53分に対し、バスが61分。
三江線は、全線単線の非電化路線。2009年度の「鉄道統計年報」をもとにした平均通過数量は、1日1キロあたり70人と、JR西日本管内で最下位となっている。列車で約1時間かかる江津~石見川本間に行き違い設備がないなど、列車の増発に限度があるため、社会実験ではバスが代替する。