JR北海道は3日、江差線の木古内~江差間(42.1キロ)について、2014年度初頭に廃止する方針を沿線自治体に通知した。
江差線は、五稜郭~江差間(79.9キロ)の路線。そのうち五稜郭~木古内間(37.8キロ)は、北海道新幹線開業にともない、第三セクターに転換されることが今年5月に決まった。しかし、木古内~江差間については、新幹線開業後の運営形態が決まっていなかった。
木古内~江差間の一日の運転本数は6往復12本。2011年度の同区間の利用客数は、1キロあたり1日平均41人と、JR北海道の中で最下位となっている。JR北海道が引き続き経営する場合、第三セクター路線を介した「飛び地」となり、除雪費用を加えると年間3億円以上の赤字であることなどから、JR北海道が廃止の方針を決めた。
同区間が廃止されると、北海道では1995年の深名線以来の廃止となる。