JR東日本は12日、蒸気機関車C58 239号機を復元し、2013年度冬以降に運転すると発表した。
C58は、1938~47年の間に427両が製造され、ディーゼル機関車に置き換わるまで全国で活躍した中型のSL。239号機は1940年製で、1972年の廃車まで主に宮古機関区で運用された。引退後は岩手県営運動公園で展示(静態保存)されていたが、今回30年ぶりに復活する。
けん引する客車は、今月27日の電化開業で札沼線(学園都市線)から引退するキハ141系(旧50系客車改造車)をJR北海道から購入。「銀河鉄道」をコンセプトに、工業デザイナー・奥山清行氏によるデザインへ改造のうえ、動力付きの4両編成で使用する。
C58とキハ141系の改造車は、2013年度冬以降、釜石線を中心とした東北エリアで運行をはじめる予定。JR東日本は、東北地方の旅行者にSLを利用してもらい、観光面で復興支援や地域の活性化につなげたいとしている。