JR東日本仙台支社は18日、東北本線と仙石線をつなぐ接続線を整備し、仙台~石巻間の所要時間を短縮する計画を発表した。
計画では、両線が近接している塩釜~松島間(東北本線)と松島海岸~高城町間(仙石線)を接続箇所とし、約400メートルのレールを新設する。接続線の工事は、東日本大震災の影響で不通になっている仙石線の高城町~陸前小野間の復旧工事と並行して行い、2015年中の全線復旧にあわせて使用を開始する予定。事業費は約20億円。
接続線が完成すると、東北本線と仙石線を経由する仙台~石巻間の直通列車が実現する。仙台~石巻間は、震災前の快速列車で最短63分だったところ、10分程度短縮する見込み。現在、石巻から仙台へは、仙石線の代行バス経由で約110分、石巻線経由の直通列車で約70分かかっているため、所要時間が大幅に改善することになる。
車両は、東北本線が交流、仙石線が直流と電化方式が異なるため、気動車を使用する。
仙台支社は、直通列車の運転により、石巻地域の復興促進につなげたいとしている。