東武鉄道は6日、60000系新型車両を新造し、野田線で2013年度から営業運転することを発表した。
60000系は6両編成で、2本を製造して、既存の8000系車両を置き換える。2004年に導入した50000系をベースに新たに設計。省エネにつながる制御装置や車体材料等を使用するほか、照明もLED化し、8000系に比べ電気使用量を約4割減らす。外観は、東武グループのロゴカラー「フューチャーブルー」を前面と側面上部に用いるなどデザインを一新。車内でのサービス向上面としては、車内案内用液晶ディスプレイの設置、東武の車両としては初となる公衆無線LANサービスの導入に加え、車イススペースの拡充などバリアフリー化も進める。1編成の定員は850人。野田線全線で、2013年度に運転を始める。
置き換えられる8000系は、1963年~83年に量産された東武の主力車。2004年から廃車が始まっており、現在は388両が残っている。引退した8111号編成については、リバイバルカラーに塗装され、今年8月から臨時列車として運行している。