JRグループは16日、電話で特急列車などの指定席が予約できる「プッシュホン電話予約サービス」を、2013年1月末で終了すると発表した。
JRのプッシュホン電話による予約サービスは、電話の自動音声に従って数字や記号を押すだけで、列車の指定席が予約できるシステム。電話予約した際の予約番号をもとに、「みどりの窓口」や指定席券売機で、指定券などが発券できるようになっている。予約できる列車は、全国の新幹線や特急列車の全定期列車と、人気の高い一部の快速列車や臨時列車、寝台列車で、予約に必要となる5ケタの列車予約コードは「JR時刻表」などにも掲載されている。
同サービスは国鉄時代の1980年代に全国でスタート。駅に行かなくても自宅で指定席の予約や空席照会ができる便利なサービスとして長年鉄道旅行者を中心に利用されてきた。しかし近年、JR各社がインターネットのWebサイトで会員制の予約や決済サービスを開始。Webでの予約や空席照会が一般に浸透したこともあり、JR全社共通の電話予約サービスは役割を終える。