10の交通系ICカードを発行する事業者は、ICカードの全国相互利用サービスを2013年3月23日にはじめると発表した。新たに共通のシンボルマークを設定することも発表した。
来春から全国で相互利用できるICカードは、「Kitaca」(JR北海道)、「PASMO」(関東圏の私鉄など)、「Suica」(JR東日本)、「manaca(マナカ)」(東海圏の私鉄など)、「TOICA」(JR東海)、「PiTaPa」(近畿圏の私鉄など)、「ICOCA」(JR西日本)、「はやかけん」(福岡市交通局)、「nimoca」(西日本鉄道など)、「SUGOCA」(JR九州)の10のカード。対応する鉄道事業者であれば、1枚のICカードで、自動改札の入出場やバス車載器で乗車や降車ができる。対応するのは、52の鉄道事業者と96のバス事業者。電子マネー機能は、決済方法が違う「PiTaPa」を除く、9つのカードで相互利用できる。
今回新たに、全国相互利用サービスに対応していることを示すシンボルマークが設定された。デザインは、「IC」に交通をイメージさせるパンタグラフと車輪を付けたシンプルなもの。今後順次、駅等に掲出していくという。
中小私鉄の鉄道事業者が独自で導入しているICカードや、広島地区の「PASPY」などは今回の相互利用サービスの対象にはなっていない。