JR西日本は19日、鉄道博物館を2016年春に新設することを発表した。場所は、京都市の梅小路公園内で、総事業費は約70億円。
鉄道博物館は、JR西日本の既存施設「梅小路蒸気機関車館」の隣接地に2棟を建て、完成後は機関車館と一体化する。23両のSLなど約50両を収蔵し、0系や500系新幹線、581系、ボンネット型特急電車489系、SL C62形、80系電車などを展示。展示車両数、施設面積とも国内最大規模となる。また、梅小路運転区の留置線を館内に引き込むことで営業車両や新型車両の展示可能とする予定。博物館の名称や展示車両については、今後検討するとしている。
館内では、車両工場をイメージした屋根上点検通路、電気機関車の持ち上げ展示を設けるほか、体験型の展示として「台車とばね」、訓練用運転シミュレーターなども設置する。年間来場者数は、JR西日本の2施設(交通科学博物館、梅小路蒸気機関車館)合計約60万人を上回る、約80万人を目標としている。