JRグループの旅客各社は7日、年末年始の利用状況を発表した。JR北海道を除き、各社とも前年を上回った。集計の対象期間は、2012年12月28日~2013年1月6日。ピークは、おおむね12月30日と1月3日だった。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線が約360万人(前年比約104%)、東海道新幹線が約329万人(同102%)、山陽新幹線が約164万人(同102%)、九州新幹線が約30万人(同106%)と、全路線で前年を上回った。
在来線の特急列車では、JR東日本エリアの主要線区が約93万人(前年比約109%)、JR西日本エリアが約91万人(同104%)、JR九州の主要2線区が約39万人(同105%)、JR四国エリアの主要4線区が約40万人(同100%)、JR北海道の主要4線区が約35万人(同99%)、JR東海エリアが約19万人(同107%)と、ほとんどの線区で前年を上回った。
前年を大きく上回ったのは、「あずさ」などが走る中央本線(JR東日本)の特急で、中央自動車道の通行止めにより利用者が増加し、前年比124%となった。また、曜日配列が良く海外旅行者が増加したため、関空特急「はるか」は同120%となった。一方で、近年利用が落ち込んでいる特急「さざなみ」などの内房線は、同74%だった。北海道では3日~4日に局地的な大雪に見舞われた影響などで、期間中合計691本の列車が運休となり、札幌~岩見沢間の「スーパーカムイ」などでは同93%だった。
近距離の普通列車では、首都圏を含むJR東日本エリアで前年比100%、名古屋圏を含むJR東海エリアで同86%、JR西日本の近畿圏で同102%、JR北海道の札幌圏では同95%だった。