JR東日本新潟支社は、「SLばんえつ物語」号にグリーン車両を新たに導入し、2013年4月6日から運転を開始すると発表した。
グリーン車は、「SLばんえつ物語」号の7号車に設置する。車両の先頭部は、床下から天井付近までがガラス張りのパノラマ展望室となっており、最後尾となる会津若松行きの往路では沿線風景を、新潟行きの復路では先頭に連結されたSLの姿を間近で楽しむことができる。座席配列は1席+2席の3席で、シートの前後間隔は在来線特急のグリーン車並みに。定員は30人で、客室にゆとりを持たせる。座席の背面には木材を使うほか、デッキ部は黒を基調としたデザインにし、豪華な雰囲気を演出する。また、車体の塗装も新しくする。
新潟~会津若松間のグリーン料金は1620円(大人・こども同額)で、乗車券を含めると、大人3830円、子ども2720円。
「SLばんえつ物語」号は、新潟~会津若松間を磐越西線経由で運転する臨時SL列車。C57形180号機が12系客車7両をけん引する。1999年4月から時季限定で運転しており、昨年8月には運転1000日目を達成した。今年はNHKの大河ドラマで会津が舞台になっていることもあり、より注目されることが見込まれる。今年は、グリーン車を連結して、4月6日から土休日を中心に運転する。