鉄道コム

新ホームドアを現地試験、関東私鉄3駅で

2013年3月6日(水)12時57分

開発中の新ホームドア
開発中の新ホームドア

国土交通省は5日、ホームドアの更なる設置促進を図るため、関東の私鉄3駅で新たなホームドアの現地試験を実施すると発表した。

ホームドアは、駅のホームにおける乗降客の接触・転落事故の防止を目的として、全国の利用者数の多い駅で優先的に設置されてきた。その一方で、現在のホームドアには、車両扉数の不一致などの技術的側面に加え、ホーム補強改良工事などのコスト面の課題がある。

こうした課題を解消してホームドアを容易に導入できるよう、国土交通省は、現在3つのメーカーが開発中の「戸袋移動型ホームドア」(神戸製鋼所)、「昇降ロープ式ホームドア」(日本信号)および「昇降バー式ホームドア」(高見沢サイバネティックス)の現地試験を、鉄道事業者の協力のもと実施する。

戸袋移動型ホームドアは、車両の停止位置が大きくずれる場合でも戸袋が移動することで対応可能という特徴をもつ。また、昇降ロープ式ホームドアおよび昇降バー式ホームドアは、従来のホームドア部分を昇降するバーやロープに置き換えてホームドアを軽量化することによって、設置コストが低減できると見込まれている。

現地試験は、戸袋移動型ホームドアについては、西武鉄道の新所沢駅にて今年6月ごろから、昇降ロープ式ホームドアについては、東京急行電鉄のつきみ野駅にて同7月ごろから、昇降バー式ホームドアについては、相模鉄道の弥生台駅にて同10月ごろから実施する予定。なお今回の試験に協力する3社がホームドアを本格導入する場合には、今回の結果を参考にして、各社が改めてどの方式を採用するか検討することになる。

2013年3月6日(水)12時57分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。