JR東海は14日、キハ25形2次車を新製し、国鉄型の気動車を全て置き換えると発表した。
キハ25形2次車は非電化区間用の一般形車両で、2010年度に投入したキハ25形をベースに、新たに振動検知装置、鹿衝撃緩和装置を追加する。振動検知装置は、台車の状態を常時監視することで台車の故障の早期発見につなげるもので、在来線の導入は初めて。鹿衝撃緩和装置は、スボンジゴム素材を車両の先頭部に装着し、鹿に衝突した際に線路の外に押しのけるもの。同装置は、2012年から紀勢本線の特急のキハ85系に取り付けて検証しており、キハ25形2次車で標準装備する。このほか、新たに室内灯にLED照明を採用する。
投入数は52両で、費用は約120億円。2014年度から2015年度にかけて、高山本線、太多線、紀勢本線、参宮線に順次投入する。JR東海管内では、国鉄型のキハ40・47・48形が59両在籍するが、キハ25形2次車の投入完了後は全てJR発足後の気動車となる。
キハ25形1次車は、武豊線で10両が在籍しており、2015年春の武豊線電化後は、同2次車の投入路線に移ることになる。